後輩の研究のお手伝いでIntel Realsenseを動かすことになりました
どうやらUnity内で起動したいということで、まずは環境構築です
しかし導入方法を調べてやってみてもなかなかうまく行かず、試行錯誤の末になんとか導入することができました
そこで、Unityで動作するIntelRealSenseのサンプルプログラムを動かすまでの手順を書き留めておきます
Intel Realsense
Intel Realsenseは深度計測が可能な深度カメラ(デプスカメラ)です
詳しい紹介は公式サイトやQiita等が参考になります


個人的に他の製品よりもメリットだと思う点が、非常に小型である点とUSBケーブル一本の電源供給のみで動作する点だと思います
今回動作に使用したカメラは「Intel RealSense Depth Camera D435」というものです
動作確認環境
- Windows10 64bit
- Unity 2018 1.5f1
ドライバのインストール
SDKのインストール
GitHubからドライバをダウンロード後、インストールをする
開発環境を整えたときは”2.17.0.394”が最新でしたが現時点(2019/03/23)では、 “2.19.1”が最新でした
2.17.0.394のダウンロード先
librealsenseのダウンロード
librealsenseとはIntelRealsenseを使うためのライブラリ集です
こちらもGitHubからダウンロードをしてきます
gitが使えるようならcloneすると早いです
git clone https://github.com/IntelRealSense/librealsense.git
makeのインストール
librealsenseを動かすためにはmakeをする必要があります
windowsではcmakeでできます
windowsのバージョンに合わせてインストールをする
ダウンロード先:https://cmake.org/download/
導入方法:https://qiita.com/East_san/items/aff4f7907aedabe6da47
IntelRealsenseをパソコンに接続
makeをする前にIntelRealsenseをパソコンに接続しないとうまくmakeができません
そのため、makeをする前にIntelRealsenseをパソコンと接続をします
makeをする
librealsenseのディレクトリに移動し、コマンドプロントで以下の文字列を打ち込みます
※powershellでやると怒られるので必ずコマンドプロントで実行すること
mkdir build
cd build
cmake .. -DBUILD_CSHARP_BINDINGS=ON -DBUILD_UNITY_BINDINGS=ON -DBUILD_SHARED_LIBS=ON -DDOTNET_VERSION_LIBRARY=3.5 -DCMAKE_GENERATOR_PLATFORM=x64
realsense2.dllをライブラリに入れる
make後、“librealsense\build\wrappers\unity\Assets\RealSenseSDK2.0\Plugins”の中にrealsense2.dllをいれる
sdkをインストールしたディレクトリの中にrealsense2.dllがあります
sdkのインストール時にデフォルトだと以下のディレクトリ内にあります
C:\Program Files (x86)\Intel RealSense SDK 2.0\bin\x64
Unityでサンプルプログラムを動かす
“librealsense\build\wrappers\unity\Assets\RealSenseSDK2.0\Scenes”のなにStartHere.unityがあります
ダブルクリックにて起動をさせるとUnityが動きサンプルプログラムが実行されます
私の環境下ではこれで動作することができました